2017年10月、私が初めてダーヴィド監督に会ったイベントで、関根代表から始まったばかりの映画『MOTTAINAIキッチン』制作のクラウドファンディングについて呼びかけがありました。魂のこもった呼びかけだったように受け取った私は、楽しくて大事そうな映画がもう一本、それも「もったいない」がみんな通じる日本でできることにワクワクして、早速多くはない貯金から２万円をギフトしました。All of Nothing型に大きな目標金額、結果は目標達成ならず、私の２万円は手元に返ってきました。楽しみにしてたのに！せっかく応援したのに！大変残念でした。

この時をきっかけに、そののち監督の妻となってしまった私ですが、以来、関根代表と監督がずっとずっと情熱を絶やさずに、あらゆるところに足を運び、手を尽くし、脳みそを絞り、話し合いを重ね、実現に向けて言葉どおり身を削ってきたのを感じてきました。彼らの働きぶりには尊敬を抱くほかありませんでした。

関根代表は常時５０本近くの映画配給を一手に担う配給会社を運営し、毎月のように新作をリリース、全国・世界を駆け回る超いそがしい人。その上に今回が初となる映画のプロデュース。ダーヴィド監督にとっては、これまでの経験が通用するかわからない日本でのプロジェクト。それでも情熱と希望を絶やさずに、こけたって何したってすぐさま立ち上がり走り続ける２人は、まるで長い長いマッチのようです。

映画『０円キッチン』は元のwastecookingプロジェクトを母体に、先を照らす灯台となり、人々の心に変革の火をつけました。その火は各地でめらめらと燃え上がったり、ぱちぱちと燃え続けたり、じわじわと燃え広がったりしています。今、健次さんとダーヴィッドが２人で保ち続けてきた火は、日本の今とこれからを照らす『MOTTAINAIキッチン』という新しい灯火になろうとしています。なりたがっている！

一昨日から始まった、健次さんの渾身のファイナルコール。まさか私がついに「日本人女性」になって、自分たちの結婚の写真がこんな形で出てくるとは、そしてみるみるシェアされていくとは思っていませんでした（以前から使えるなら何にでも使ってとは承諾していました。）が、それほど彼らの燃え続けるマッチが待望され、応援されていることを改めて感じたのでした。そして、私もその一人。

健次さんの投稿には350以上のイイネが集まり、60以上もシェアが広がっている。こんなにたくさんの反響があって、「興味あります！」「協力します！」「何かできることあったら教えて！」の声がひとつやふたつじゃなく聞こえてきている。「シェアする」と「３万円ギフト」の間にもっと何かあるんじゃないか。私は大口での寄付をできないけど、手間を惜しまない気前の良い人たちと「何か」できるんじゃないか。大口寄付が直接ダメなら、みんなで力を合わせて作るんじゃないのか。

だったら今必要なのは、マッチの火が、火の粉を巻きあげて天に届くような炎になって燃えあがれるように、燃え移るための火口でありやぐらなんじゃないか。薪もやぐらも用意しないで大きな火にはあたれない。ないなら作る。いてもたってもいられないというのはこのこと。

私は何もできないと思っていたけど、忙しい健次さんと日本語ができないダーヴィッドに比べたら、時間が作れるし日本語ができる。有名な人たちの応援メッセージはホームページに載ってプロジェクトの力になる。私の応援はただの「日本人女性」の思いでしかない。・・・んなわけがない！みんなの応援が形にならないといけない！Power to the Peopleなんでしょう。UNITED PEOPLEなんでしょう。レッツユナイト。

そういうわけで、「映画『MOTTAINAIキッチン』制作後援会」を（勝手に）発足します。どんな旅路になるか、どんな結果をもたらせるか分かりませんけど、それをも一緒に楽しんでやっちゃうよというみなさんの力が結集したらどうなるでしょう。やってみましょう。３万円以上のお金の形で応援してくださる方はオリジナルの健次さんのお呼びかけへお願いします。後援会についてはみなさんといっしょにやりながら作っていきたいと思います。短期間での大きな挑戦ですが、いっしょにならきっと何かできる。それも楽しく、創造的に。ぜひみなさんのお力を貸してください。応援よろしくお願いします。

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